黒磯観光案内
Guide in Kuroiso

板室温泉について

歴史

歴史

板室温泉は那珂川上流の山あいにあり、塩沢温泉とも言われていました。
この温泉は、後冷泉天皇の時代、平安の康平2年(1059年)3月に、
那須三郎宗重が狩りのために山奥に入り発見したと伝えられています。
古くからの旅館は、板室本村の人が隠居仕事として営んでいたもので、屋号は本村のものと同じでした。

古くから那須七湯の一つに数えられ、温泉の効能から「下野の薬湯」と呼ばれており、
湯治の里として親しまれてまいりました。
現在の温泉街もその雰囲気を残し、年間をとおして全国各地から来訪者があります。

昭和46年には、国民保養温泉地の指定を受け、
さらに「ふれあい・やすらぎ温泉地」に選定されました。
豊かな自然景観や環境が保護され、他の温泉にはない素朴な湯治場です。

綱の湯(立ち湯)

立ち湯 グリーングリーン
立ち湯 グリーングリーン

綱の湯とは、梁から下がる綱につかまりながら腰まである深めの浴槽につかる板室独特の入浴法。膝や腰などの関節痛に特に効果があるようです。
かつては板室の共同浴場にありましたが、現在体験できるのは「板室温泉のゆグリーングリーン」だけです。男女週替りでの利用となりますが、是非一度お試しください。
板室温泉のゆグリーングリーンは平成6年9月にオープンした日帰り温泉入浴施設で、
豊富な湯量を活かした内湯や開放的な露天風呂、広々とした100畳の休憩室など、
ゆったりのんびりとした空間を提供しています。

国民保養温泉地・板室温泉

国民保養温泉地・板室温泉

多くの温泉地の中でも、温泉利用の効果が十分期待され、健全な温泉地として優れた条件を備えている地域を、昭和29年から環境庁は「国民保養温泉地」として指定しています。

「国民保養温泉地」の条件とは、次のようなことがあげられます。

・温泉の効能が顕著であること・気候学的に休養地に適していること

・付近の景観が優れていること・温泉顧問医が設置されていること

・環境衛生的条件が良好であること・災害に対して安全であること

板室温泉はその条件を満たし、昭和46年3月23日に指定を受けました。
栃木県内では、他に「日光湯元温泉」のみ。全国では80数か所が指定されています。

板室温泉神社の概要

板室温泉神社の概要

温泉の守護神が祀られている、板室温泉地内の北西の山腹にある温泉神社。
境内には杖をつきながら温泉療養に訪れた湯治客の体が杖なしで歩けるほど足腰が良くなり、帰り際に奉納された杖が多くあります。板室温泉は別名「杖いらずの湯」と称されています。
毎年10月8日にはこの温泉神社の祭礼があり、祈祷した後に参拝者には甘酒が振る舞われます。

板室温泉三大祈願所(PDFをダウンロードする)

「板室温泉親子3世代の旅」の提案

「板室温泉親子3世代の旅」の提案

近くの那須高原では、バラエティーに富んだテーマパーク・遊園地・牧場・各種ミュージアムなどたくさんの観光レジャー施設があります。
現代的な楽しさあふれた「那須高原」と、古き良き伝統を残す素朴な温泉地「板室温泉」を結ぶ旅のスタイルはいかがでしょうか?
おじいさまおばあさまは、板室温泉でのんびりと滞在して湯治を楽しみ、お孫さまご家族は那須高原のレジャー施設で思いっきり楽しむ。そして、時には皆で湯治場の湯につかる等、ご家族3世代がそれぞれの楽しさを満喫できる旅になるでしょう。